放置にならない放任主義

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子供のすることにすぐ口を出したり、何から何まで大人が勝手に決めてしまうような子育ては、子供の芽を摘んでしまいます。では逆に、子供たちに「自分で決めなさい」「自分で考えなさい」と全てを本気で託してしまうとどうなるでしょうか。子供たちは失敗体験を多く積み上げすぎ、ネガティブな方向へ行ってしまうかもしれません。

愛情たっぷりな仕掛け人の役割

子供たちにはできる限りたくさんの成功体験を積んで欲しいものです。それも自らが勝ち取った成功である必要があります。もちろん失敗体験も次への糧になりますが、糧にするにしてもうまく糧にする戦略が必要です。その全てを陰で見守り操る大人の存在は、子供たちにとって欠かせません。大人は黒子であり黒幕であり、縁の下の力持ちでもあるべきなのです。

本気で任せる必要なし

「子供の能力を信じて」というと聞こえはいいですが、本当に失敗するまで放っておいては、成功体験を積むという本来の目的は果たせません。気付かれないように、必要なタイミングで必要最小限の手を貸し、知らんふりをしてあげるのが理想的な放任主義です。

そのあたりの絶妙なバランスと控えめ具合は親御さんの腕の見せ所です。子供たちの様子をしっかり観察しましょう。うまくいった時の達成感は子供たち本人よりも大きな喜びとなるに違いありません。

例えばお稽古事を選ぶ、宿題を確実に済ませる、植物や小動物を育てる、などどのような状況であっても、自分だけで責任を負うように約束を取り付けるのでは、子供たちには荷が重すぎます。

大人が少し手を貸すことで小さな失敗体験を積み後悔し、より良い方向性を模索するようになるのです。毎回「自分で決めたことでしょう」「だから言ったでしょう」と子供に責任を背負わせる言い方をすると、萎縮して積極的に発言できない子供になるかもしれません。

自分でその気になり、自分で成し遂げることを演出

子供たちは保護者の影響を強く受けます。子供たちにとってお父さんお母さんの言葉は絶対です。ちょっと工夫すれば、子供たちは大切な決断を自分でしたと信じ込み、その結果得られた成功も自分のおかげだと実感します。保護者が一歩引き、押し付けず子供たちによく考えさせてあげることで、このように演出できます。

その上で「お父さんお母さん、僕を信じて任せてくれてありがとう」となれば大成功です。

子供たちを立ててあげる

悪気なくうっかり何かを忘れていいのは、子供の特権です。子供が何もかも抜かりなく行うのは不可能です。ちょっと気になるな、というそのタイミングで、「すべきことを忘れずに済ませてあるか」「約束を守れているか」などを、キーワードのみでチェックしてあげます。「すべきことを指示」するのではなく、「できているかどうかのチェック」をするだけです。

忘れていたなら慌ててそこで済ませればいいのです。忘れていたことは咎める必要など全くありません。ただ万が一そこで後回しにした場合は、残念ながら失敗もありえます。ただ失敗は次へ生かせばいいのですから、何もかも先回りして全ての失敗を避ける必要もありません。
反省した後、「次はどうすればいいか」を一緒になって考えてあげましょう。

任せきらずに一緒に

大人たちは子供の責任感や自主性を育てたいあまり、つい任せすぎることがあります。でも子供たちは今いろいろなことを学んでいる最中です。子供たちとは「親子一緒に」自主性や責任感について考えてあげましょう。

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